日本が誇る南の楽園沖縄には、言わずと知れた美しい文化・歴史・自然が生きています。
今回は、沖縄県にある素晴らしい世界遺産9ヶ所についてご紹介させて頂きます。
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沖縄県にある魅力的な世界分化遺産9ヶ所とは?
沖縄にある「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は、沖縄唯一の世界文化遺産です。
2000年に、日本の11番目の世界遺産として登録されました。グスクというのは、グスク時代のお城を意味する言葉です!
全部で5つのグスク跡と、それに関連する遺産4つが琉球王国のグスク及び関連遺産群として登録されています。
沖縄本土で栄華を誇った琉球王朝時代の、華やかな文化を紐解く上で琉球王国のグスク及び関連遺産群の9つの関連遺跡は非常に重要な役目を果たしているのです。
1.首里城
首里城は沖縄が誇るグスクの一つであり、沖縄県内でも最大規模のグスク跡です。
那覇港を見下ろせる丘陵地に位置しており、日本100名城にも選出された立派なお城です。
ただ、現在建っている首里城は正確には復元されたレプリカであり、本来の首里城は1945年頃から戦火を被ったがために消失しました。
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現在建っている、復元された首里城は1980年代から建築され始めた新しい建造物なのです。
そういった背景があるため、世界遺産として認められているのは復元された現存の建物ではなくて、首里城「跡」という、かつて首里城があったとされる「跡地のみ」です。
鮮やかな赤や、赤褐色がベースとなっている石や石垣によって作られた首里城はとても雰囲気があり、沖縄の青空とのコントラストが非常に美しいです。
首里城の一帯は、現在は首里城公園という観光地として整備されており、多くの人で賑わっています。
レストランや、案内スタッフなども常に営業してくれているので見所・見物の仕方に困ることはありません。
日没を迎えると、毎日24時までライトアップされるので、昼と夜で全く違う表情の首里城を目にすることができます!
2.中城城跡
中城城跡(なかぐすくじょうあと)は、先中城按司が居城として築いたグスクの城跡です。6つの郭が連なっている、連郭式の城でした。
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正門から城の奥に行くにつれて、順番に南の郭、一の郭、西の郭、二の郭、北の郭、三の郭を目にすることができます。
城壁は主に石灰岩を切り作られたパーツを用いていて、そういった石以外に特に接着剤(セメントやうるしなど)を用いた形跡は見つかっていません。
石のパーツだけを精巧に積み上げて、現在まで形状を保ってきた中城城壁の建築技術は本当に素晴らしい技術であり、あのペリー提督でさえも賞賛しました。
現在は城跡には駐車場が完備されており、沖縄内でも人気の観光スポットになっています。
3.座喜味城跡
座喜味城跡(ざきみぐすくあと)は、読谷村という、日本一人口の多い村にあるグスク跡です。
1420年頃、読谷山の按司護佐丸という人物によって築城されたお城の跡です。
護佐丸は、名築城家としても知られている人物でした!総面積7,385㎡ほどで、海を見渡せる丘の上に位置しています。
城壁からは青い空と、水平線まで見えるパノラマ絶景が広がっていて、美しい自然と沖縄の栄光の歴史を両方感じられる素晴らしい場所になっています。
入場無料で、城壁にも登ることが出来るのでぜひ訪れてみてくださいね!
夜になると、青く神秘的なライトでライトアップされているので、デートスポットなどでも知られています♪
4.勝連城跡
勝連城跡(かつれんじょうあと)は、勝連半島にある、かつて繁栄したグスク跡です。勝連半島に繁栄をもたらし、海外貿易を盛んに行った阿麻和利が居城していました。
自然が作り出した断崖をうまく利用して築城されていて、頂上までの道のりは美しい曲線を織り成しているのが特徴です。
琉球王国のグスク及び関連遺産群のほかの4つのグスクに比べて、頂上までの道のりが緩やかだという特徴があります。
石造りの城跡の頂上まで行きますと、南方に中城湾が広がり、東方には海中道路を望むことができる、沖縄屈指の絶景スポットです!
5.今帰仁城跡
今帰仁城跡(なきじんぐすくあと)は、今帰仁村にある北山王の居城跡です。
琉球王国が成立するよりももっと前、13世紀ころに築かれました。
城内には、カンヒ桜という木が植わっていて、毎年1月から2月頃に開花します。この光景はとても美しく、人々から人気を得ています。
階段を上った先には、一面に珊瑚礁が広がり、穏やかな沖縄の風が吹いています。
城跡の敷地内には売店があって、しぼりたてのサトウキビジュースが売っているんですよ♪
首里城などに比べると、賑やかな観光スポットとは言えませんが、のんびりとした時間の中で沖縄の歴史に思いを馳せたくなるような、心穏やかになれそうな場所です。
6.園比屋武御嶽伊平屋島の神石門
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたき石門)は伊平屋島の神を祀っている御嶽にある石門です。
御嶽というのは、琉球王国の文化における、祭り事などの信仰の聖域のことで、別名、拝み山などとも呼ばれます。
園比屋武御嶽石門の後方に広がる森全体が園比屋武御嶽として指定されていて、現在は一部は小学校の敷地になっていたりします。
この園比屋武御嶽のように、一般人が観光スポットとして訪れる御嶽はどちらかといえば珍しいもので、大体の御嶽は今でも地域住民だけがひっそり管理していたりすることが多いです。
7.玉陵
玉陵(たまどぅん)は、琉球王朝時代に名を残した王たちのお墓の役割をしている場所です。
敷地は2,442平方メートルもあり、沖縄で一番大きなお墓であると言えます。玉陵には王とともに、王族も眠っています!
内部は東室と西室と中室にわかれていて、西室には王族、東室には王が葬られています。
玉陵の入口に、奉円館(ほうえんかん)という入場券売り場があって、同時にパンフレット等も買うことができますよ。
入場料は大人300円、子供150円とお手頃価格です。
8.識名園
識名園(シチナヌウドゥン)は、王族が安らぐためや、接待のために作られた非常に美しい庭園です♪
四季折々の表情が楽しめてしまう、池の周りをのんびり見る廻遊式庭園であり、識名園にある池は心という感じを崩したような形をしていることから心字池と言われています。
中国文化と琉球文化が織り交ざった独特な美しさの庭園造りの中に、日本のわびさびも感じられる非常に魅惑的な庭園です!
ガジュマルやアカギなどの珍しくも神秘的な緑も豊かで、果樹園なども敷地内にあるため、自然の香りに癒される場所ですよ。
9.斎場御嶽
斎場御嶽(せいふぁーうたき)は、最高の御嶽という意味を持つ、尚真王族の御嶽です。
最高の御嶽と言われるだけあって、この御嶽にまつわる神話が数々あり、まさに沖縄の歴史や信仰を知るための素晴らしい遺産となっています。
この御嶽内で出土した勾玉、陶磁器などは、日本の国の重要文化財に指定されているのです!
もちろん、現在でも変わることなく「神聖な場所」として沖縄の人々から信仰され、守られ続けています。
あなたも、ぜひ神々の足音が聞こえてきそうな斎場御嶽を訪れてみてくださいね。
沖縄の世界遺産まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、沖縄にある魅力的な文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」についてご紹介させていただきました。
神聖なる場所で、沖縄の人々の信仰が捧げ続けられてきた場所。なんだかとっても神秘的でしたよね。
日本の南の楽園、沖縄に息づく美しい自然と素晴らしい文化を、もっと知りたいと思ったなら、ぜひ琉球王国のグスク及び関連遺産群に足を運んでみてはいかがでしょうか?