岐阜県とは、たくさんの豊かな山々に囲まれて昔ながらの日本の田園風景が見られる飛騨地方(ひだちほう)と、美しく広大な平野とみずみずしい川が大地を潤している美濃地方(みのちほう)とに分けられる歴史ある場所です。
位置は愛知県の上、日本のほぼど真ん中にある岐阜県の面積はおよそ10,621.29km²ほどで人口はおよそ2,022,785人ほどです。
現在、岐阜県には美しく素晴らしい世界文化遺産がひとつ認められています。
今回は、岐阜県にある素晴らしい世界遺産についてご紹介させていただきます。
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岐阜県にある美しい唯一の世界文化遺産とは?
岐阜県にある唯一の世界文化遺産は、飛騨地方に位置しており、日本が誇る素晴らしい世界遺産として有名です。
それは、昔ながらの古き良き日本の風景と、農村の穏やかな雰囲気と、そして山や大地が恵んでくれる豊かな環境と人々とが共存している世界文化遺産で、日本人はもちろん世界中の人々から愛され大切にされています。
世界文化遺産としての登録名は、白川郷・五箇山の合掌造り集落(しらかわごう・ごかやまのがっしょうづくりしゅうらく)といいます。
では、はたしてその白川郷・五箇山の合掌造り集落とは一体どのような世界文化遺産なのでしょうか?
1.白川郷・五箇山の合掌造り集落
白川郷・五箇山の合掌造り集落は、岐阜県の大野郡白川村にある白川郷と、富山県の南砺市にある五箇山とが含まれている、岐阜県と富山県共通の世界文化遺産です。
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白川郷・五箇山の合掌造り集落は、1995年の12月に、日本の6番目の世界遺産として登録を果たしました!
白川郷といえば、まるで日本昔話に出てくる世界がそのままタイムスリップしてきたかのような日本ならではの美景を見ることのできる素晴らしい世界遺産です。
特に、伝統的な合掌造りの木造建築が軒を連ねており、文化的にも歴史的にも非常に価値のある場所なんですよ!
合掌造りというのが何かというと、仏教のお釈迦様が両手のひらを合わせて、いわば「いただきます」の時にするようなハンドサインのことを合掌と言うのですが、家の屋根がまるでその合掌のような見た目をしている造りをいいます。
同じ三角屋根でも、西洋建築に見られる三角屋根とはやはり全く違っていて、日本独自の風情の感じられる合掌造りの木造建築はとても魅力的です。
この白川郷地域の合掌造りの木造建築は、冬にとてもたくさんの積雪が起こるので、雪が屋根につもりすぎることを防ぐため、そして屋根から雪下ろしをし易くするために施された様式だと言われています。
自然と上手に共存するための昔ながらの人々の知恵が詰まった建造物なのですね。
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また、外観だけではなく、ほとんどの合掌造りの住居の中には畳の間と囲炉裏があることでも有名で、現代ではなかなか見られない囲炉裏を囲む生活が、この白川郷では受け継がれています!
あたたかい囲炉裏を囲んで、食事をしたり暖をとるかつての日本のあたたかい風習を、ぜひ白川郷へ見に行ってみたいものですね。
また、白川郷にある合掌造りの木造建築のほとんどの屋根は、茅葺き屋根(かやぶき屋根)です。
茅葺き屋根は、すずきやチガヤといった植物の干した材料で張られた屋根のことで、昔からさまざまな国や考古遺跡などで見られます。
日本では、およそ縄文時代にはこの茅葺屋根が住居に用いられていたということもわかっており、とっても原始的で、そして歴史ある屋根なのです。
これらの屋根は、数十年ごとに住民たちが協力しあって張り替え作業を行うなどの伝統的な習慣も残っています。
こういった習慣があるおかげで、住民たちが会話を交わすきっかけにもなって素敵なことですね!
白川郷へと行くには、名古屋駅・高山駅・高岡駅・金沢駅・富山駅などから、それぞれ白川郷行きのバスが出ていますからどなたでも簡単にアクセスすることが可能ですよ。
ぜひ、昔ながらの日本のあたたかい風景と伝統に出会える世界遺産の白川郷・五箇山の合掌造り集落へと足を運んで見てはいかがでしょうか。
岐阜県にある唯一の世界遺産まとめ
楽しんでいただけましたでしょうか?
今回は、岐阜県にある唯一の世界遺産についてお伝えさせていただきました!
どんどんと新しいテクノロジーや、おしゃれな建造物などで未来的になっていく日本もまた素敵で良いものですが、やはり時には、昔ながらのあたたかい古き良き日本も尊く思えますよね。
そんな時にはぜひ、岐阜県へ訪れて見てください。心が暖かくなる世界遺産が待っています。