今回、ご紹介させていただきますのは、アルプス山脈の清らかな大自然の中に美しく穏やかな街並みが広がることで世界中の人々が憧れる「スイス」が誇る世界遺産です!
スイスには現在、9ヶ所の世界文化遺産と、3ヶ所の世界自然遺産の合計12ヶ所のすばらしい世界遺産が登録されています。
では、さっそくスイスにある9ヶ所の世界文化遺産と、3ヶ所の世界自然遺産の合計12ヶ所の素晴らしい世界遺産について紹介していきましょう。
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スイスにある美しい世界文化遺産9ヶ所とは?
スイスは、永世中立国家として自立している美しく強く、魅力的な国です。
しかし、昔から、永世中立国とは言えど他の国々の文化を拒絶してきた国というよりは、他の国々の良いところを柔軟に学び、スイスという国家をより強く美しく磨き上げることに努力を費やしてきた国といえる素晴らしい国です!
そして、そのような美しきスイスにはとても価値のある世界文化遺産が9ヶ所存在しています。
1.ザンクト・ガレン修道院
ザンクト・ガレン修道院は、スイスのザンクト・ガレンに存在している歴史ある素晴らしい修道院のことです。
芸術的で気品あふれるバロック様式の建造物の傑作としてもよく知られ、その歴史は遡ること613年から今日まで続いています。
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なお、現在スイスに遺されている建物は613年からの初期の建物ではなく、1755年頃に建設しなおされた建造物となっています。
ザンクト・ガレン修道院は、現在は修道院としての宗教的な拠点の役割は失われていますが、修道院付属の図書館が中世から現存する世界最大級の図書館として有名になっています。
さらに、一般人の方でも、申請すればザンクト・ガレン修道院付属図書館にある本を読むことができますよ!
中世から現存している歴史ある美しい建造物の中で、素晴らしい書物を読めちゃうなんて、とても素晴らしいですよね。
そんなザンクト・ガレン修道院は、1983年に世界文化遺産に登録されました。
2.ミュスタイアのベネディクト会聖ヨハネ修道院
ミュスタイアのベネディクト会聖ヨハネ修道院は、780年頃に建設された歴史ある修道院で、グラウビュンデン州の都市ミュスタイアに位置しています。
内部には非常に保存状態の良いフレスコ画があり、そのフレスコ画にはキリストの一生涯などが描かれています。
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周囲の街並みもとても穏やかで、白を基調とした建造物が多く絵本の世界に入り込んだかのような素敵な場所です。
また、修道院にちなんだ博物館もありますから、宗教的なことに詳しくない観光客でも、わかりやすく修道院に関する歴史を学ぶことができますよ。
3.ベルン旧市街
突然ですが、みなさんはスイスの首都がどこに置かれているのかって、ご存知でしょうか?
あまり耳にしたことがないかも知れませんが、ずばり、『ベルン』こそがスイスの首都なのです!
ベルンの人口は14万人以上で、1191年にアーレ川沿いに設置されたスイスが誇る歴史ある美しい古都です。
ベルンが、スイス国家の首都として定められたのは1848年の出来ごとでした。
澄んだ空気と、穏やかな農地、豊かな森林などによって構成されているスイスを代表する場所として人気です。
ベルン市内には、美しい街並みも勿論のこと、ベルン州立歌劇場やアインシュタインハウス、ツェントルム・パウル・クレー美術館などといったすばらしい観光スポットが沢山ありますよ♪
4.ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群
ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群は、カステルグランデ(巨城)・モンテベッロ城・サッソ・コルバロ城といった歴史的価値の高い城を有しています。
ベッリンツォーナはアルプス山脈の緑深い豊かな森林に囲まれた土地で、スイスがどれほど豊かな自然を有する国であるのかが目に見えてわかる町です。
カステルグランデは山の上、高所に位置していますが、観光客むけにエレベーターが設置されているので思いの外、気軽に訪れることができます!
ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群は、2000年に世界遺産に登録されました。
5.ラヴォーのブドウ段々畑
ラヴォーのブドウ段々畑は、美しく清らかなレマン湖の、北岸に広がる丘陵地帯に存在するブドウ段々畑一帯です。
ラヴォーのブドウ段々畑でのブドウ栽培は、なんと11世紀から続く歴史を有しているのですよ!
また、すばらしいブドウのある所には、すばらしいワイン有り。というわけで、伝統的なワイン製造も行われています♪
「カラマン (Calamin)、シャルドンヌ (Chardonne)、デザレー (Dézaley)、エペッス (Epesses)、
リュットリー (Lutry)、サンサフォラン (St-Saphorin)、ヴヴェイ・モントルー (Vevey-Montreux)、ヴィレット (Villette)」といったラヴォーのブドウ段々畑から出荷される8つの銘柄のワインは世界的にもかなり有名です。
ラヴォーのブドウ段々畑は、2007年に世界遺産に登録を果たしました。
6.レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観
レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観は、スイスとイタリアの2国に登録されている非常にすばらしい文化遺産です。
アルブラ線とベルニナ線は、スイスのグラウビュンデン州とイタリアのロンバルディア州ソンドリオ県とを結ぶ、国境を越える世界遺産なのです!
スイスとイタリアの美しい景観を眺めながら走るレーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線は、今も昔もたくさんのファンを魅了しています♪
7.ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画
ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画は、スイスが誇る伝統的な時計産業の街であるラ・ショー=ド=フォンとル・ロックルの歴史や景観が評価された遺産です。
もはや、世界的な時計職人の聖地として、世界中の時計を愛する人々から憧れを抱かれている場所です。
街並みの中に、時計職人の工房が数多く存在しているのは他では見ることのできないすばらしい景観の1つですよ。
高級時計メーカーのタグホイヤーや、ジラール・ペルゴ、TISSOT(ティソ)の本社も、ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックルに置かれているんですよ。それはそれはもう、圧巻の街並みです。
時計の技術的な面に関してはあまり知識がないから楽しめないかも…?と思う方にオススメなのは、ラ・ショー=ド=フォンにある世界最大の時計博物館「国際時計博物館」です。
まさに世界最大の時計に関する展示が見られる場所で、時計の技術に関する知識の有無に関わらず感動できます!ぜひ、行ってみてくださいね。
8.ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献は、20世紀の近代建築運動において多大な影響を及ぼした人物であるル・コルビュジエの作品群のことです。
ドイツ・アルゼンチン・ベルギー・フランス・インド・日本・スイスの7カ国に構成資産が登録されています。
そしてル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献に含まれる建造物のなかでスイスに存在しているものは現在2件あります。
一件は、スイス出身であるル・コルビュジエが自身の両親のために手掛けたレマン湖畔の小さな家です。
そして、二件目はジュネーヴに建設されている集合住宅のイムーブル・クラルテです。
9.アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、高床式住居の一種である杭上住居が、紀元前5000年頃から前500年頃にかけてアルプス山脈周辺に築かれたものです。
スイス・イタリア・ドイツ・フランス・オーストリア・スロベニアの6カ国に対象となる遺跡が存在していて、スイスには56件もの構成資産が登録されています。
実に構成資産56件というこの数は、6カ国中でナンバーワンで、スイスにあるアルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群の構成資産だけでも、すべての構成資産の半数を占めています。
スイスにある美しい世界自然遺産3ヶ所とは?
偉大で、とても澄んでいる大自然が生きるアルプス山脈の恩恵をじかに受けているスイスには、世界に誇れる世界自然遺産があります。
見た目の美しさも勿論のこと、世界の自然研究においてもかなり重要なスイスの世界自然遺産は、現在3ヶ所認められています。
1.ユングフラウ、アレッチ、ビーチホルン地域
ユングフラウ、アレッチ、ビーチホルン地域は、2001年に世界遺産に認められた後2007年にその規模がさらに拡大された世界自然遺産です。
4,158 mもの標高を誇る、アルプス山脈の偉大なる高山・ユングフラウや、標高4195mのアレッチホルン、数多くの高山植物が見られる高山・ビーチホルン、そしてヴァレー州とベルン州の州境に位置する高山・メンヒと、スイスの代表的な高山で標高3,970 mのアイガーなどといった神聖な山々がこの地域に世界遺産として含まれています。
2.サン・ジョルジョ山
サン・ジョルジョ山は、イタリアとスイスに共同登録が認められている偉大な山であり、すばらしい世界自然遺産です。
今までにこの山から10,000以上もの化石標本が見つかっており、世界中の化石研究者から熱視線を受けています。
標高は1097メートルで、山らしい綺麗なピラミッド型で壮大な景観を有しています。
また、このサン・ジョルジョ山のスイス側は2003年に世界自然遺産リストに登録されました!
3.スイスの活発な地殻変動地域「サルドナ」
スイスの活発な地殻変動地域サルドナは、2008年にスイスの世界自然遺産に登録された場所です。
スイスの活発な地殻変動地域サルドナは、上位の地層が下位の地層に対して緩い角度でずり上がった断層である、衝上断層(しょうじょうだんそう)と呼ばれる断層から成っている地域です。
特に、スイス・アルプス山脈中に存在する衝上断層はグラールス衝上断層という名前で呼ばれています。
スイスの活発な地殻変動地域サルドナは、地質学の研究上でとても重大な大地のグラールス衝上断層が世界遺産に登録されたものです。
世界自然遺産としてのスイスの活発な地殻変動地域サルドナは総面積32,850haもの広大な範囲を誇っています!
スイスにある世界遺産12ヶ所まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、スイスにある世界遺産12ヶ所についてお伝えさせていただきました。
誰もが憧れてしまう美しい自然も、素晴らしい文化や歴史までもを有するスイスには、本当に魅力的な世界遺産がありましたね。
きっとこの先も、スイスからはとても素晴らしい世界遺産が新たに輩出されるかと思います。
次にスイスが私たちに見せてくれる素晴らしい遺産とはどの様なものなのかを知ることの出来るその時まで、ますますスイスから目が離せませんね!