九州の魅力的な絶景!長崎にある唯一の世界遺産まとめ

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長崎県は、日本が保守的な国家で有名だった時代から、いち早くポルトガルやオランダ、イギリスなどの素晴らしい貿易国と頻繁に交易を交わした歴史がある場所です。

そのような歴史背景があるため、長崎は昔も今も、街並みの至る所から異国情緒が漂っています。

さらに、長崎には頻繁に外国の文化が出入りしたので、日本国内でも早くにキリスト教が伝来・布教した地です。

長崎に行くと、古い教会や西洋風の建造物が風景に馴染んでいて、本当に海外旅行へ訪れた気分になるでしょう。

そんな長崎には、現在一つの世界文化遺産が登録されています。

それでは、これから皆様に、長崎にある唯一の世界遺産について解説していきますね!

 

長崎にある唯一の素晴らしい世界文化遺産とは?

長崎には現在、2015年にユネスコによって登録された一つの世界文化遺産が認められています。

異国の文化を拒む前に、受け入れるという柔軟な態勢を見せた勇敢な土地、長崎だからこそ築き上げることのできた歴史や技術がありました。

長崎にある唯一の世界文化遺産は、そんな海外との交易を盛んに行ってきた長崎の歴史を今に語り継いでくれる素敵な遺産です。

他国の文化や技術を取り入れ、良いものを新たに学ぶという姿勢を表していた長崎の歴史がなければ、日本がここまで産業を成功させることは、間違いなくできなかったでしょう。

つまり、長崎の素晴らしい遺産から歴史を読み解くということは、日本の産業の歴史を読み解くということへと繋がるのですね。

それでは、具体的に長崎にはどのような素晴らしい唯一の世界文化遺産があるのかを、皆様と一緒に見ていきましょう。

 

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業長崎エリア

19世紀から20世紀にかけて、日本では、製鉄・製鋼、造船、石炭産業などを代表とする、いわゆる重工業をもって、すばらしいハイスピードで成長を遂げました。

日本を支える産業の礎が固められたのは、まさにこの時期であったと言っても過言ではありません。

世界的に見ても、この明治頃の時代に、西洋の植民地として成り下がることなく、自分たちの渾身の努力で目覚しく産業成長を成功させた国という例はかなり稀な事でした。

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は、日本の明治産業革命の歴史が遺した、非常に貴重な遺産なのです。

明治日本の産業革命遺産は2015年に世界文化遺産として登録されて、全部で23の構成資産から成立しています。

それらの23の構成資産は、山口県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、岩手県、静岡県、そして福岡県に分布しており、全部で8つの県に点在しています。

そしてそれらの23の構成資産のうち、長崎県に存在しているのは8ヶ所です。

それでは具体的に、長崎県にある構成資産8ヶ所をご紹介していきましょう!

まず一つ目の構成資産は、「旧グラバー住宅(邸)」です。

トーマス・グラバーといえば、1859年、長崎港が開港してから長崎へと移り住んできたスコットランド人の商人です。

グラバーは、日本に、いち早く世界の先進的な技術や文化をもたらしてくれた素晴らしい偉人です!

旧グラバー邸は、そんなグラバーが暮らすために建築させた建造物であり、1863年に建てられたという記録が残っています。

パッと見ただけでは、西洋風の建物に感じられますが、よくよく着目して見ますと、実は至る所に和の要素がちりばめられているのですよ。

例えば、塗装に日本の漆が用いられていたり、本格的な瓦が用いれていたりします!

この絶妙な和洋折衷な邸宅から、グラバーが日本の文化を愛してくれていたのだという事が伝わってきますね。

事実、この旧グラバー邸の工事には日本の職人が多く携わりました。

また、この邸宅は涼しげな、風がよく通り抜ける作りをしていて、避暑対策がバッチリです。

スコットランドからやって来たグラバーが九州長崎の炎天下の中、快適に生き抜くための知恵が込められた邸宅だということです。

旧グラバー邸を見てみると、洋風のベランダから漂う上品さのなかに、優雅な瓦屋根のコントラストがなんとも美しく映えています。

現在旧グラバー邸は、グラバー園というテーマパークに、長崎を代表する観光スポットとして佇んでいます。

開園当時から、グラバー園は、長崎を訪れたなら是非一度は足を運びたいスポットとして大人気です。

長崎を訪れる機会があれば、皆様も是非グラバー園へ行って見てはいかがでしょう♪

次に、二つ目の構成資産は、「端島炭鉱」です。

端島炭鉱(はしまたんこう)と聞いても、あまりピンと来ない方も多いかもしれませんね。

では、別称である「軍艦島」という響きはいかがでしょうか?

端島はその名の通り、島が浮かぶ姿がまるで日本軍の軍艦のようだからという理由で、軍艦島と呼ばれるようになりました。

面積は6.3ヘクタールほどで、そんなに大きくはない島です。

端島は、海底炭鉱のために、かつて多くの炭鉱者とその家族で栄えていた島でした。

最盛期にはなんと東京よりも9倍以上も高い人口密度だったということがわかっています!

しかし、1974年に閉山してしまってからは人々は皆、長崎本土へと帰っていってしまったために、現在は無人島になっています。

しかし無人島とはいえど、人々が築いた生活の場や建造物は取り壊されずそのままで、美しき廃虚として世界的にも有名です。

しかも、加えて2009年に観光スポット化されたことで、もともと注目を浴びてた上にさらに人気に火がつき、連日多くの観光客が島に上陸しているのです!

静かで、どことなく切なく美しい無人島を想像して端島を訪れると、面食らうかもしれません。

予想をはるかに上回る「人が多く賑やかな無人島」ですよ(笑)。

今では観光客向けのツアーなども用意されていて、4000円ほどで軍艦島へ行けてしまいます。

ここしばらく無人島だった端島も、再び多くの人で賑わって喜びを感じているかもしれないですね。

そして長崎にはもう一つ重要な炭鉱跡があります。それが、三つ目の構成資産である「高島炭鉱」です。

高島は、端島からおよそ⒉5キロほどのところに位置しています。

高島も、軍艦島と同じように、かつて日本の炭鉱業を支えた島の一つです。高島における炭鉱は、1986年に閉山されました。

長崎本土から、船で30分ほどで着いてしまう離れ島として人気で、現在では長崎の観光島としてその位置を確立させる取り組みが盛んです。

例えば、観光客が港から島内をラクラク見て回れるようにバスを運行してくれていたり、海水浴場を設けたり、釣りを楽しめる公園施設が運営していたりします!

高島は、このようにとても楽しそうな、レジャーバラエティに富んだ島に姿を変えているのです。

農産業も取り組みが進められていて、とっても甘いことで人気なトマトが名産品になっているんですよ!

高島を訪れたら是非食べて見たいものですね。

高島の美味しすぎるトマトについて詳しくはこちら。

四つ目にご紹介する構成資産は、「長崎造船所 占勝閣」です。

長崎造船所の占勝閣(せんしょうかく)は、1903年、かつて長崎造船所の所長であった荘田平五郎の邸宅として建造され始めた立派な館です!

名前の占勝閣は、素晴らしい景色、景勝を独り占めできてしまうという意味が込められています。

その名前の通り、占勝閣からは、美しい海と長崎港の織りなす絶景をを見渡す事ができます。

日本が誇る素晴らしい建築家の、曾禰達蔵が設計した館であり、館内には英国製の最高級品である調度品が取り揃えられています。

言葉でそう聞くだけでも、まるで夢の館のようでロマンチックですね。ため息が出てしまいます。

占勝閣は、もともとは造船所所長の邸宅として建てられたものの、実は邸宅としては使用されませんでした。

実際は、最高級の迎賓館として使用されていて、現在でも迎賓館として使用されている特別な場所です。

残念なことに一般公開はされていないのですが、外観だけを見ても長崎を代表する素晴らしい建築であり続けているのがわかります。

周りの木々によって、森の奥まったところにあるのかと錯覚しますが、実際は造船所のど真ん中に凛々しくその姿を置いています。

さらに、続いて五つ目の構成資産をご紹介します。五つ目の構成資産は「長崎造船所 旧木型場」です。

長崎造船所旧木型場は、明治30年代に建設された木型場でした。

明治の建造物の特徴である、赤レンガ造りの二階建てで、何だかおしゃれな外観です。

木型というのは、様々な製品を作るにあたって欠かすことのできない、木造の原型のようなものです。

木型がしっかりしていないと、決して良い製品にはなりませんから、とても重要なパーツです。

長崎造船所旧木型場は、長崎造船所を構成する様々な建造物の中でも最古の建造物であり、非常に価値のある場所なのですよ。

そんな長崎造船所旧木型場ですが、なんと現在は資料館として活躍しています!

長崎造船所旧木型場改め、三菱重工業長崎造船所史料館は、訪れる人々に長崎の造船の歴史を伝えてくれています。

また、三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎にまつわる展示なども見学することができますよ。

六つ目の構成資産は「長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン」です!

文字通り、長崎造船所に設置された超巨大なカンチレバー式クレーンのことを指しています!

カンチレバーというのは、大まかに説明すると片側を支点として、もう片方の動作を駆使する方式のことを言います。

長崎造船所ジャイアントカンチレバークレーンは、1909年に設置されたイギリス製の電動式のレバークレーンです。

日本で初めて実用・設置されたカンチレバークレーンであり、産業革命の時に人々を大いに支えてくれました。

大型機械でさえ、グイッと持ち上げてしまえるその吊り上げ能力はなんと150トンにも及びます!

人が生み出した技術ながら、そのパワーは凄すぎて恐ろしいくらいですね。

レバークレーンの高さはおよそ63メートルほどで、長い年月を経た現在も、現役で稼働しています。

世界的に見てもこの長崎造船所のジャイアントカンチレバークレーンほどの素晴らしいカンチレバークレーンは珍しく、しかも現役で稼働しているために世界的に賞賛されているのです。

そんな素晴らしい技術が日本にあると思うと本当に素晴らしい気持ちになりますね。

工場を拡張するにあたり、1961年に一度、移動された記録があります。

残すところあと二つとなりました。7つ目の構成資産は「三菱長崎造船所 第三船渠」です。

三菱長崎造船所は、本工場(長崎造船所)・香焼工場・幸町工場・諫早工場から構成されています。三菱グループが管理している日本が誇る造船所です。

特に、昭和47年に完成した香焼工場は、三菱重工グループの中でも最大級の工場となっています!

三菱長崎造船所 第三船渠(ドック)は、1905年に完成した、超大規模な東洋で最大を誇っていたドックです。

整備された当時の長さ222.2m、幅は27m、深さ12.3mにも及ぶものでした。

現在はさらに増強されて、長さ276.6m、幅38.8mとなっています。

なんと、このドックを完成させるために海を埋め立てたり難工事を重ねに重ねて、5年以上もの歳月を費やされたのです。

そして何よりも驚きなのが、現在もなお、現役でこのドックは造船に欠かせ無い場所として活躍してくれているということです!

111年以上もの歳月を経てもなお、日本の造船の歴史を紡いでいる素晴らしい文化遺産なのですね。

現役でドックとして機能しているので、一般の人に向けた公開はしていません。

でも、このドックで整備された素晴らしい船が今も世界の海を勇ましく進んでいるんですよ♪

それでは、いよいよ最後の構成資産をご紹介します。明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業の長崎エリアにある、八つ目の構成資産は「小菅修船場跡」です。

小菅修船場跡(こすげしゅうせんばあと)は、明治元年に、グラバーと薩摩藩士たちによって整備された修船場の跡地です。

小菅修船場跡は、明治の産業革命時代に外国船を修理するための重要な場所として活躍していた場所です。

かつてこの修船場で用いられた装置一式は、遠い異国の地、スコットランドから取り寄せられたものでした!

日本の産業革命は、スコットランドの技術にも支えられていたのですね。

この修船場が機能していた頃は、蒸気機関を原動力とした装置で、まず海上から船を引き上げてレールの上に乗せます。そして、それから陸に上がった船を修理していました。

ここで用いられた蒸気機関は、なんと、日本最古のものであるとされています。

さらに、レールのすぐそばに設けられている小屋は、現在日本に現存しているレンガ造りの建造物の中では最古の建造物です。

レンガ造りの建造物といえば、明治日本を象徴する建造物の大きな特徴ですね。

また、今現在、遺っている部分だけから想像をするのは難しいかもしれませんが、これらの船を修理するためのレールはかつてソロバンのように見えたことから「ソロバンドック」とも呼ばれていました。

この場所で、一体、何隻もの船が修理されて、また広大な海へと旅立っていったのでしょうか。なんだかとてもロマンに溢れていますね。

小菅修船場は、その後に三菱財閥の管理下におかれ、先ほどご紹介した、長崎における三菱造船業の礎となったと言われています!

形や名前が変われど、小菅修船場の歴史が今の日本を支え続けてくれているようです。

小菅修船場跡へは、長崎を運行しているバスで簡単にアクセスすることができます。

日本を支えた修船場と、日本最古のレンガ造りの建造物の両方を一度に見られますよ。

 

長崎にある唯一の世界遺産まとめ

いかがでしたでしょうか。どれも素晴らしい、西洋技術と日本技術が贅沢に用いられた遺産ばかりでしたね。

長崎を代表する遺産の数々について知っていくと、日本が礎を築いた革命の時代は、西洋の人・技術にも大いに支えられていたのだという事がわかります。

たくさんの力が合わさって、今の日本があるのだと思うと胸が熱くなりますね!

皆様も是非、長崎にある唯一の素晴らしい世界遺産についてたくさん調べて見てはいかがでしょうか。

きっと今まで知らなかった日本の物語りに、出会う事ができますよ。

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