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九州の工業都市!福岡にある唯一の貴重な世界遺産まとめ 福岡世界遺産

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九州の工業都市!福岡にある唯一の貴重な世界遺産まとめ 福岡世界遺産

昔から、福岡は日本とアジア諸国との貿易を支える、日本の玄関口として栄えた場所でした。

福岡県の一部は、日本の四大工業地帯にも数えられる北九州工業地帯としても非常に有名ですよね。

このように、福岡には現在も、日本における工業や貿易を支えるための重要な役割があることがわかります。

そんな福岡だからこそ、多くの人びとが汗を流し、努力をしてきた軌跡がいまでも顕著に残っています。

特に、明治時代に起こった産業革命は、福岡抜きでは語ることができません。

そんな九州屈指の工業地域、福岡には現在一つの世界遺産が認められています!

今回はそんな福岡にある唯一の世界遺産がどのようなものであるかを解説させていただきますね。

 

福岡にある唯一の貴重な世界文化遺産

九州の工業都市!福岡にある唯一の貴重な世界遺産まとめ 福岡世界遺産

福岡県には、日本の産業の歩みを長らく見守ってきてくれた多くの遺産が残されています。

少し耳を傾ければ、活気にあふれた明治産業革命時代の人々の情熱、思い、声が聞こえてきそうなほどです!

そんな産業革命時代の偉大なる遺産のいくつかが、2015年についにユネスコにより世界文化遺産に登録されました。

福岡県にとっては初めての世界遺産登録となり、福岡県で唯一の世界文化遺産となったわけです。

それらの登録された産業革命時の遺産を「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」と言います。

それではこれから、福岡県にある唯一の世界文化遺産について、解説していきましょう!

 

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

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19世紀から20世紀にかけて、日本では、製鉄・製鋼、造船、石炭産業などを代表とする、いわゆる重工業をもって、すばらしいハイスピードで成長を遂げました。

日本を支える産業の礎が固められたのは、まさにこの時期であったと言っても過言ではありません。

世界的に見ても、この明治頃の時代に、西洋の植民地として成り下がることなく、自分たちの渾身の努力で目覚しく産業成長を成功させた国という例はかなり稀な事でした。

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は、日本の明治産業革命の歴史が遺した、非常に貴重な遺産なのです。

明治日本の産業革命遺産は2015年に世界文化遺産として登録されて、全部で23の構成資産から成立しています。

それらの23の構成資産は、山口県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、岩手県、静岡県、そして福岡県に分布しており、全部で8つの県に点在しています。

23の構成資産のうち、福岡県に存在しているのは3ヶ所です。

では具体的に、福岡県にある構成資産3ヶ所をご紹介していきましょう。

一つ目の構成資産は、「遠賀川水源池ポンプ室」です。

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遠賀川(おんががわ)水源池ポンプ室は、1910年に運転を開始した、工業用水を確保するための取水・送水施設です。

産業を行う上で、工業用水はもちろん絶対に必要不可欠でした。

ですから、この遠賀川水源池ポンプ室がなければ、日本の産業成長は成し得なかったというわけです。

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八幡地域からはおよそ11キロほど離れた場所に位置する福岡県中間市・遠賀川の川沿いに位置しており、今もなお重要な施設として稼働しています。一般人に公開はされていません。

遠賀川は、国から、日本人にとって非常に重要だと定められた河川だと言う証である一級河川に指定されている川です。

現在は人々の憩いの地として親しまれている川でもあり、付近には散歩する人々や野花が在ります。

しかし、かつて炭鉱業が栄えた時代には、遠賀川は石炭のように真っ黒に染まり、生息していた魚たちが姿を消したこともありました。

人間が工業で栄える反面、深刻な環境汚染問題も考えなければならないということを思い知らされるエピソードですね。

ポンプ室は、かつては蒸気によって動力を得ているシステムでしたが、現在ではそのシステムは蒸気から電力へとかわり、ポンプも一新されています。

しかし、外観は明治時代当時の趣が残ったままで、明治時代の建造物の典型的な特徴とも言えるレンガ造りの建物であることが遠賀川水源池ポンプ室の特徴です。

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明治時代から変わらぬ佇まいで、現在も日本の産業を支えてくれている遠賀川水源池ポンプ室に、お疲れ様です、と一言でも感謝を込めて言いたい気持ちになりますね。

続いて、二つ目の構成資産は「官営八幡製鐵所」です。

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官営八幡製鉄所は1901年から、操業を開始した製鉄所であり、日本が経済的に大きな負担を背負っている時期を大いに支えました。

そもそも日本国が、この八幡製鉄場を設置するにあたり相当な期待を寄せていたため、その期待通り、もしくは期待以上の重要な施設になったのです。

当時の写真からもわかるように、八幡製鐵所はとても活気があって規模の大きな製鉄所だったんですね。

八幡製鉄所には技術向上のためにドイツなどの西洋から技術者が招かれたりして、当時では最新の技術を取り入れていました。

戦争や資金枯渇などのさまざまな試練をなんとか乗り越えて稼働&拡張してきた八幡製鉄所は、明治産業革命の始まりを物語る非常に重要な遺産なのです。

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写真は、官営時代の八幡製鉄所の旧事務所です!

さきほどご紹介した遠賀川水源池ポンプ室のように、八幡製鉄所からもまた明治時代の建造物の特徴が大きく現れている部分を多く見て取ることができますね。

そして、構成資産の三つ目にご紹介するのは「三池炭鉱・三池港」です。

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福岡県の最南端にある大牟田市に坑口を構えていたのがこの三池炭鉱です!

大牟田市と同じく、熊本県の荒尾市にも坑口があったために、世界遺産としては福岡県と熊本県共通の遺産としても位置づけられています。

三池炭鉱は日本に存在した炭鉱の中でも、非常に活気のあった炭鉱でした。

そして、この三池炭鉱で採掘が始まった歴史は、なんと江戸時代にまでさかのぼります。

江戸時代に、この三池の地にいた農夫が偶然「燃る石」つまり石炭を発見したことが始まりでした!

1800年代後半には、三池炭鉱での採掘事業は明治政府の官営となり、国の事業へと大きく進展しました。

それから後に三井財閥の手に渡ったため、現在では正式には三井三池炭鉱という名で称されることになっています。

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1997年春に、鉱山は完全に閉じられましたが、鉱山跡地は日本の歴史の重要な文化遺産として残っているというわけです。

そして、そんな三池炭鉱で採掘されたものを輸出するために明治41年に開港されたのが「三池港」なのです。

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三池鉱山が閉山してしまったあとも、福岡の人々は港の設備や道の整備を進め続けて、平成18年には国際船便の航路も就航しました。

現在は、国内だけにとどまらず海外と日本との国交に欠かせない重要な港として、大活躍している港なのです!

江戸が明治に、明治が平成に。日本の工業の歴史が今も受け継がれていると思うと、とってもロマンチックですよね。

 

福岡にある唯一の世界遺産まとめ

みなさま、いかがでしたでしょうか。

今回は、福岡県にある唯一の世界遺産である明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業についてご紹介させていただきました。

「過去の出来事」ではなくて、「今に繋がっている歴史」として日本の工業の歩みを物語ってくれる明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業の遺産は、まさしく現存する、目に見える歴史です。

きっとこれらの遺産は、この先も日本の歩みを見届けていってくれるのでしょう。

みなさまも、ぜひ福岡へ訪れる際には、明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業の遺産が物語ってくれる日本の産業の歴史に思いを馳せてみてくださいね。

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